あくびをした瞬間に顎がカクカク…
食事をするたびに、耳の付け根が痛むような気がする…
これらの症状を感じた人はいませんか?
顎に痛みを感じたり、口が開きにくくなったりする症状は顎関節症の可能性が高いです。
どんな症状が顎関節症なのか、どのような治療方法があるのか、などをみていきましょう。
顎関節症の症状と治療法について目次
顎関節症とは
歯科医院を受診する目安
痛みの原因
顎関節症の治療方法
顎関節症の症状と治療法についてまとめ
この記事を監修した歯科医
■顎関節症とは
・口を開くときに、痛みがある
・口を開けると音が鳴る
・口を大きく開けることができなくなる
などの症状があります。あくびしたりする際に苦痛を伴ったり、食事が億劫になったり、固いものや大きいものが食べられない、などの影響があります。
■歯科医院を受診する目安
口を開けるときの痛みが1週間ほど持続したり、食事のたびに痛みがでたりするようなら、口腔外科のある歯科医院を受診したほうがよいでしょう。
■顎関節症の痛みの原因
筋肉が原因
主に顎の筋肉の使い過ぎや、長い時間や慢性的に負担がかかっていることが原因で、顎の筋肉が筋肉痛になっている状態です。
関節靭帯の原因
顎のねんざのようなもので、顎の靭帯が痛んだ状態です。無理やり口を開けたり固いものを噛んだり、といったことで顎がねんざしてしまいます。
また、歯ぎしりや食いしばりが原因で起こることもあります。
関節円板の原因
上顎と下顎の骨のあいだにある関節がずれてしまったりして、音が鳴ったり口を開くことができなくなったりしてしまいます。
骨が異常
顎の骨が変形しているために痛みがでている場合です。
レントゲンを撮り骨に異常が認められた場合は、マウスピース治療や口を開けるトレーニングをすることで、日常生活に支障がないようにします。
その他
偏頭痛やリウマチなどの他の病気が原因で顎が痛むこともあります。
虫歯や親知らずの炎症などの場合もあるので、原因が思い当たらない場合は、まずは歯科医院にいってみましょう。
■顎関節症の治療方法
【自分でできる治療法】
多くの顎関節症の場合、症状が軽いと時間が経つと自然に治っている場合が多いです。自分で顎を使いすぎないように注意しながら、治るのを待ちましょう。
筋肉痛の場合、マッサージやストレッチをして顎を使いすぎないようにすることで、ほとんどが鎮静化します。
顎の捻挫の場合は、食事の際に大きな口を開けなくていいように小さく切ったり、やわらかいものを食べたり、大きな口であくびなどをしないようにするのがよいでしょう。
顎に炎症が起きていたり、頭痛を伴ったりしているような場合は、保冷材などで冷やすのもよいでしょう。
他には、日常生活で顎に負担がかかるような姿勢を長時間続けないように注意しましょう。首や首の筋肉に負担がかかるようなパソコンやスマートフォンを見過ぎたり、頬杖をついたりするなどの習慣をしないように気を付けましょう。
【医療機関での治療法】
関節のずれ等が原因の場合は、マウスピースを装着する治療をします。顎に負担を掛けないように、就寝時などに装着します。
また、筋肉の緊張を和らげたり、炎症を抑えたりする薬を処方されることもあります。
痛みが我慢できない場合は、痛み止めを処方されることもあるでしょう。
顎関節症の症状と治療法について(まとめ)
以前は歯並びや噛み合わせが正しくないと顎関節症になりやすい、といわれていましたが、最近はストレスや食いしばり、頬杖やうつぶせ寝など生活習慣が原因ともいわれています。
顎の痛みや不調の原因をつきとめて、適した治療をしましょう。