歯の麻酔ってホントに安全?お悩みや疑問にお答えします|武蔵小杉駅前の歯医者、パークシティ歯科

お問い合わせ:044-431-1182
 
メール相談ページへメール相談ページへ
 
インターネット初診予約へインターネット初診予約へ
                 

歯の麻酔ってホントに安全?お悩みや疑問にお答えします|武蔵小杉の歯医者、パークシティ歯科

歯の麻酔ってホントに安全?お悩みや疑問にお答えします

歯の麻酔ってホントに安全?お悩みや疑問にお答えします


歯科治療では患者様の痛みをやわらげるため、麻酔を行うことがあります。一般的な歯科用麻酔としては歯ぐきに行う麻酔注射や注射の前の表面麻酔が広く知られているところです。
 
歯科用麻酔は適切に使えば問題が起きることはほぼありません。ただし、麻酔の後には気をつけていただきたい注意点が存在します。また、安全と聞いても妊婦の方や授乳中の方は赤ちゃんへの影響など、歯科用麻酔にどうしても不安を感じてしまうケースもあります。

歯の模型の写真

今回は、歯科治療で用いる麻酔のご紹介、および、麻酔に関するお悩みや疑問ついてQ&A形式でお答えさせていただきます。

■1.歯科治療で行う麻酔方法

歯科治療では歯ぐきに行う麻酔以外にも、さまざまな方法の麻酔が存在します。この項では、各種の麻酔についてご紹介します。

1-1.表面麻酔

歯ぐきの表面に塗る麻酔です。注射の際の針の刺入感をやわらげるために使用します。
歯科治療では注射針が歯ぐきに刺さる「チクッ」という感覚が苦手な方が少なくありません。その「チクッ」をやわらげてくれるのが注射前に行う表面麻酔です。
綿棒で歯ぐきに塗るタイプが一般的ですが、スプレータイプの表面麻酔もあります。
 

1-2.浸潤麻酔

注射針で歯ぐきの中に薬剤を注入する麻酔です。歯科治療で麻酔と言えばこの浸潤麻酔(しんじゅんますい)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
浸潤麻酔は局所麻酔に分類されます。注射をした部分とその周辺のごく限られた狭い範囲にのみ麻酔効果があります。

1-3.歯根膜麻酔

歯根膜(しこんまく)とは歯の根っこ(歯根)を取り巻いている膜のような組織です。歯根膜注射はこの歯根膜に行う麻酔のことを指します。
歯根膜に直接麻酔液を注入するため歯の神経への伝達が速く、歯ぐきに注射する浸潤麻酔と比べてスムーズに麻酔効果が得られます。浸潤麻酔が効かないときの麻酔として用いられることが多いです

1-4.伝達麻酔

下あごの骨の中には神経や血管が通る下顎菅(かがくかん)という太い管があります。伝達麻酔はこの下顎菅に近い下顎孔(かがくこう)という場所に麻酔を打つことで下あごの広い範囲に麻酔効果を得る麻酔注射です。
主に下あごの親知らずの抜歯や下あごの奥歯の治療、歯ぐきの切開・あごの骨の削除をともなう口腔外科手術など、広範囲の処置が必要なときに行います。
浸潤麻酔と違い比較的広範囲に麻酔効果が得られますが、分類としては同じ局所麻酔になります。

1-5.静脈内鎮静法

静脈内鎮静法とは、患者様の腕の血管に点滴を通して鎮静効果のある薬剤を注入する麻酔方法です。
主にインプラント治療など、外科処置が必要なときに使用します。全身麻酔と違い意識を完全になくすことはありません。ウトウトと夢の中にいるような、酔っぱらったときのような気分になり、治療中に感じるストレスをやわらげる効果があります。

1-6.全身麻酔

治療前に完全に意識をなくし、無意識下で処置を行いたいときには全身麻酔を使用することがあります。
親知らずを1度に複数本抜く場合や口腔内の腫瘍の摘出など、外科処置が必要なケースで使用します。
また、歯科治療に非常に強い不安がある方、障害のある方など、落ち着いて歯科治療を受けられない方にも全身麻酔を適用することがあります。

■2.歯科用麻酔のお悩みや疑問 Q&A

Q.麻酔注射をしたあとはどれくらい経てば食事できますか?

A.一般的には1~3時間後には食事が可能となります。

一般的な浸潤麻酔の場合、注射から1~3時間程度で麻酔が切れてきます。麻酔が切れるまでの時間は人それぞれです。上記の時間が経ってご自身が歯や口に違和感を感じないのであれば、食事をしてもかまいません。ただし、治療した直後の食事は唇や舌を噛むなどのトラブルが発生しやすいため、おひかえください。

Q.麻酔注射をしたあとはどれくらい経てば飲酒できますか?

A.麻酔効果が切れる1~3時間後まで飲酒はおひかえください。

一般的な浸潤麻酔の場合、注射から1~3時間程度で麻酔が切れてきます。麻酔が切れ、歯やお口に違和感がなくなるまで飲酒はおひかえください。また、抜歯など、出血をともなう処置をしたあとは飲酒をすると傷口から再出血する場合があります。抜歯や歯ぐきの切開をしたときは、できればその日は飲酒をひかえていただくのが望ましいです。

Q.妊娠中ですが、麻酔注射はおなかの赤ちゃんに影響がありますか?

A.赤ちゃんに影響がでることはまずありません。

歯科治療で使う浸潤麻酔は局所麻酔です。全身性の麻酔ではないため、妊娠中のおなかの赤ちゃんに影響がでることはまずありません。ご安心ください。

Q.授乳中ですが、麻酔注射は母乳を飲む赤ちゃんに影響がありますか?

A.母乳を飲む赤ちゃんに影響がでることはありません。

歯科治療で使う浸潤麻酔は局所麻酔であり、全身に作用が広がることはありません。麻酔注射によって母乳に影響がでることはないため、治療後はいつもどおりの授乳で大丈夫です。

歯の麻酔ってホントに安全?お悩みや疑問にお答えします(まとめ)

歯科治療では麻酔を使うことで治療時の肉体的・精神的なストレスをやわらげることができます。一般的な歯科治療で用いられる浸潤麻酔は局所麻酔であり、全身に悪影響がでる心配はまずありません。
 
妊婦の方や授乳中の方はご希望があれば、麻酔をしない治療(応急処置)もご選択可能です。赤ちゃんへの影響が心配な場合はお気軽に歯科医師までご相談ください。

この記事を監修した歯科医
-この記事を監修した歯科医-

パークシティ歯科 院長 吉井 健介

プロフィールはこちら