「矯正したいけど、高そう・・・」
「少しでも安く矯正する方法ってないのかな?」
矯正と聞くと“高額な歯科治療”を連想する方は少なくありません。たしかに歯列矯正は保険適用の虫歯治療と比べると高い金額がかかるのが現実です。しかし、矯正方法によっては比較的安く治療を受けられるものもあります。また、医療費控除を活用することで治療にかかる費用を節約・分割払いできます。
今回は「矯正の費用相場」および「治療費を節約・分割払いする方法」についてご紹介します。
矯正の費用相場はいくら?気になる価格と治療費を節約する方法について目次
矯正方法の費用相場
子供の矯正治療にかかる費用相場
矯正費用を節約する・分割で支払う方法は?
矯正の費用相場はいくら?気になる価格と治療費を節約する方法についてまとめ
この記事を監修した歯科医
■矯正方法の費用相場
矯正は使用する装置や治療方法によって費用が異なります。
下記の金額は1-5.の部分矯正をのぞき、すべて全体矯正(全顎矯正)の治療価格です。
1-1.表側矯正(ブラケット矯正)
70~150万円程度
ブラケットとワイヤーを歯に取り付ける矯正方法です。もっとも一般的な矯正方法であり、幅広い症例に適用できます。装置を歯の表側につけるため目立ちやすい点がデメリットです。
1-2.部分矯正(ブラケット矯正)
10~50万円程度
前歯の軽い歯並びの乱れなど、部分的に歯並びを治したいときは部分矯正がおすすめです。矯正方法はブラケット、マウスピースどちらも対応できます。全体矯正と比べて費用が安いのがメリットです。極度の出っ歯や叢生(デコボコ歯)など、重度の歯並びの乱れや全体矯正が必要なケースには治療を適用できません。
■子供の矯正治療にかかる費用相場
矯正治療の分野ではアメリカが“矯正大国”として知られています。子供のうちから矯正装置をつけているアメリカ人を見たことがある方も多いのではないでしょうか。近年では日本でも子供の矯正治療に注目が集まっています。この項では子供の矯正治療にかかる費用相場をご紹介いたします。
2-1.第1期治療(3歳~12歳ごろまで)
20~40万円程度(床矯正の場合)
子供の矯正治療は歯やあごの骨の成長に合わせ、第1期と第2期に分けて治療を行うことが多いです。第1期治療では主に「床矯正(しょうきょうせい)」という矯正方法を使います。床矯正では取り外し可能な矯正器具をあごに装着してあごの骨の正しい成長をうながし、歯が綺麗に並ぶスペースを確保します。
2-2.第2期治療(12歳ごろ~成人)
25~65万円程度(表側矯正(ブラケット矯正)の場合)
40~100万円程度(マウスピース矯正(インビザラインファースト)の場合)
第2期治療では大人の矯正と同様にブラケットやマウスピースなどの矯正器具を使って歯並びを治します。主に床矯正など成長促進がメインとなる第1期治療と比べ、本格的な矯正がスタートする第2期治療は第1期治療よりも価格が高くなることが多いです。
■矯正費用を節約する・分割で支払う方法は?
矯正にかかる費用を節約する方法としては、税金の一部(所得税と住民税)が還付される医療費控除があります。
また、各種のデンタルローンを利用することで分割払いでの支払いが可能となります。
医療費控除
医療費控除とは、1年間(その年の1月1日から12月31日まで)に支払った医療費が10万円以上の場合、申請をすることで税金の一部(所得税と住民税の一部)がもどってくる制度です。
医療費控除の詳しい計算方法についてはこちらをご参照ください。
矯正の費用相場はいくら?気になる価格と治療費を節約する方法について(まとめ)
矯正の費用相場と治療費を節約する・分割払いにする方法についてご紹介をさせていただきました。
矯正治療は自費診療のため、それぞれの矯正方法や歯科医院ごとに治療費用が異なります。費用を無理なく支払うにはご自身の条件に合った治療方法を見つけることが大切です。矯正前には治療価格をはじめ、その歯科医院がどのような矯正方法に対応しているのかなど、しっかりと情報を集めておくようにしましょう。