歯茎から血がでていることに気が付くのは、歯磨きしている時が多いでしょう。うがいした後に血の混じったものを見るとびっくりしてしまいますね。歯茎からの出血はどんな原因があるのか心配になってしまうこともあるでしょう。
今回は歯茎からの出血の原因やその対処法などをご説明したいと思います。
■歯茎からの出血から考えられる原因
歯茎からの出血の原因として、考えられることは以下の理由です。
1.歯周病
歯茎からの出血の原因は、歯周病の場合が多いです。
自覚症状があまりないまま進行する歯周病は、歯茎の炎症という症状が伴います。炎症が進むと歯茎が腫れてブヨブヨになり、歯ブラシなどの刺激で出血するようになります。
2.被せ物が合っていない
被せ物などをしている場合、虫歯や歯茎がやせるなどで被せ物が合わなくなってくることがあり、歯茎が圧迫されて出血することがあります。
3.虫歯の進行
虫歯を長期間にわたって放置すると虫歯が歯の神経まで感染し歯茎まで炎症が及び、出血することがあります。
4.力が強すぎる歯磨き
力が強すぎたり、間違った方法で歯ブラシをしたりしていると、歯茎を傷つけて出血してしまうことがあります。
5.体調不良による出血
疲れや寝不足、ストレスなどから免疫力が弱くなり、歯茎に炎症が起きやすくなっている状態が続くと出血しやすくなります。女性ホルモンの影響で歯周病になりやすくなることもあります。
また、タバコなどで血流が悪くなって炎症が起きやすくなっている状態でも刺激により出血します。
6.薬の影響や病気による出血
血液の流れをよくする薬を飲んでいたり、血圧をさげる薬を飲んでいたりする場合は、歯茎から出血しやすくなることがあります。
また、口腔内のガンや、白血病などの病気が原因であることもあります。
■歯茎からの出血の多く歯周病が原因?
歯茎から血がでている場合は、歯周病や歯槽膿漏にかかっていることが多いです。
痛みはないのに出血する場合は、その症状を不思議に思うかもしれませんが、歯周病の初期症状は痛みを感じにくいものです。
歯周病は痛みもなく症状が進行していき、重症になるまで気が付かないことが多い病気です。歯茎からの出血は数少ない歯周病からのSOSなので、早めに歯科医院に行きましょう。
歯周病
歯茎や歯を支えている骨に細菌が感染することで、炎症が起きる病気です。
歯肉炎や歯槽膿漏など進行の度合いで名称が変わることがありますが、一般的な総称として歯周病といいます。
歯槽膿漏
重度の歯周病のことです。歯磨きの際だけではなく、何もしてない状態でも出血したり、膿がでたりします。排膿されるので、歯周病特有の口臭もきつくなってきます。
このまま放置してしまうと、歯を支える骨が吸収されて歯が抜け落ちてしまうこともあります。
■なぜ歯周病になってしまうの?
歯周病の原因は、歯と歯、歯と歯茎の間に溜まった歯垢に棲む細菌です。それらが毒素を出すことで歯茎に炎症が起こります。歯磨きの習慣がなかったり磨き残しがあったりすると、歯垢が溜まって細菌が繁殖してしまいます。
歯周病になってしまった場合は、細菌の棲む歯垢を取り除き、適切な治療と毎日のケアを続けることで、健康な歯茎の状態に戻していく治療が必要です。
歯茎から出血する原因(まとめ)
歯から出血があった場合は早めに歯科医院に行くようにしましょう。歯周病には、歯科医院での定期的な診察と毎日の歯磨きがとても大切です。正しいケア方法を教わり、毎日丁寧に歯磨きするようにしましょう。
歯周病の初期段階である歯肉炎の時は、痛みもなく見た目も変化があまりないので、自覚症状がでませんが、歯科衛生士のプロの目と器具で診察してもらえば、早期発見、早期治療ができます。