朝起きたときや、いつの間にか口が乾いているときなど、口の中が粘つくことはありませんか?粘ついていると口臭などが気になったり、不愉快になってきたりします。
なぜ口の粘つきは起こるのでしょう?その原因と治療法や対処法などをご説明いたします。
口の中が粘つく原因と治療法目次
粘つきの原因は細菌!
口の粘つきには潤いを
口の中が粘つく原因と治療法まとめ
この記事を監修した歯科医
■粘つきの原因は細菌!
口がネバネバする粘つきの原因は、口腔内の細菌が繁殖していることにあります。口腔内の唾液の分泌が減って乾いていると、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
唾液が減る要因として、ドライマウスや歯周病、体調不良やストレスなどが考えられます。
ドライマウス
口の中の唾液の量が減っていく症状があるときは、ドライマウスかもしれません。
薬の服用やストレス、口呼吸などが原因でなってしまう、いつも口の中が乾いた状態になる病気です。
唾液が少なくなることで、口が乾いて粘ついてきます。同時に、唾液によって洗い流されていた菌が口の中にとどまるようになって細菌が繁殖しやすい環境になり、虫歯になりやすくなったり、口臭がしてきたりすることがあります。
また、食べ物の味がわかりにくくなったり、飲み込みにくくなったりもします。
歯周病
口の中が粘ついてくる場合、細菌の活動が活発になってきている状態です。活動が活発になるとネバネバしたバイオフィルムという成分を分泌して、細菌がさらに増殖していきます。
歯周病菌もその一種で、歯周病に罹患して進行している時は、歯周病菌が増殖して歯茎などに炎症を起こしている状態です。
歯周病が進行すると、歯茎や歯周ポケットなどに歯周病菌が繁殖し、ネバネバを盛んに出しているので、口が粘つく原因になります。
体調不良やストレス、加齢
風邪をひいていたり、疲れがたまったり、ストレス状態だと唾液の分泌が少なくなってしまいます。
また、高齢者になると唾液の分泌が減り、口が乾燥してネバネバし、口臭がするようになってきます。
■口の粘つきには潤いを
歯周病ではなく、唾液の分泌が少なくなってきているような場合は、口腔内に唾液を分泌させるようにすれば、口の中が潤ってネバネバする症状が少なくなってきます。
唾液の分泌を促す方法
・唾液腺マッサージ
耳の下にある耳下腺をやさしくマッサージすると唾液が分泌されてきます。
・よく噛む
ご飯を食べる際にはしっかりとよく噛むことです。しっかりと噛むことで刺激されて、唾液が分泌されます。
ガムなどや飴などで唾液が分泌されやすくすることも有効でしょう。
・口の中を潤す
口の中を潤すために水分を意識して摂るようにしたり、うがいしたりするのもよいでしょう。
歯周病が原因で口が粘つく場合は、早期に治療しましょう。歯茎からの出血や歯の動揺が歯周病の主な症状ですが、口の粘ついている場合も予防歯科やクリーニングを兼ねて歯科医院に行くのも良いですね。
口の中が粘つく原因と治療法(まとめ)
口が粘つく原因は、大きく分けて、ドライマウスなどの唾液の減少によるものと、歯周病が原因のものの2つに分けられます。
唾液の分泌を促し口腔内の唾液量を増やして細菌の繁殖を抑えるとともに、水分補給などで口を潤すことも大切です。
また、歯周病が原因の場合は早めに歯科医院に行き、治療しましょう。