乳歯の抜歯について|武蔵小杉駅前の歯医者、パークシティ歯科

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乳歯の抜歯について|武蔵小杉の歯医者、パークシティ歯科

乳歯の抜歯について

乳歯の抜歯について


歯が生え始めた子供の口はとてもかわいいものですよね。そんな可愛かった子供の歯が乳歯から永久歯に生え変わり始めるのが、6歳前後。
このように乳歯は永久歯に変わるために自然に抜けていくものですが、乳歯でも抜歯が必要な場合があります。
今回は、乳歯の抜歯した方がいいケースや生え変わりの仕組みなどについて、みていきましょう。

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■抜歯が必要な症状

虫歯が進行してしまった

重度の虫歯になってしまうと抜歯した方がいい場合があります。
乳歯は歯を覆っているエナメル質がまだ柔らかく、虫歯になってしまうと進行がとても早く、重度の虫歯になりやすいです。

歯の損傷

怪我や事故などで歯をぶつけて折れたり位置がずれたりした場合、神経も損傷してしまうことがあるので、抜歯したほうがよいケースがあります。

永久歯への生え変わりに問題がある

永久歯の生え変わりについては、基本的には自然に抜けるのを待っていればよい事がほとんどです。
永久歯が成長してきて、乳歯を押して歯の根が溶けていくことで少しずつグラグラとしてきます。永久歯が最後まで押し切って自然に乳歯が抜けるまで、数ヶ月ほどグラグラとした状態が続きます。
 
抜歯するかどうかの基準となるのは、永久歯が生えてきているのにグラグラしていない状態が続く時、永久歯が正しい位置で生えていない時、です。
この2点を主に注意するとともに、下記のような状態も抜歯した方がよいでしょう。
 

【乳歯がグラグラしていない】

乳歯がグラグラしていない場合は、永久歯が乳歯の根を溶かすことができなかった場合が多いです。その場合は抜歯をすることになるでしょう。
 

【生えてくる場所がおかしい】

乳歯があるうちに歯列からはずれた場所に永久歯が生えてきている場合、乳歯が押し出されることがないので、乳歯は抜けにくくなります。正しい生え変わりのために、乳歯を抜歯することがあります。
 

【見た目が気になる】

乳歯が抜ける前に永久歯が隣から生えてきて、歯が2つある状態です。位置によって問題はない場合もありますが、見た目が気になる時は歯科医院で相談しましょう。
 

【痛みがある】

噛んだりする時に痛みがでたり、食事に影響するような痛みの場合は抜歯したほうがよいか相談してみましょう。
 

【虫歯治療した乳歯】

虫歯治療している場合は虫歯が再発していると、根本に膿が溜まって永久歯の生え変わりに影響することがあるので、抜歯したほうがいい場合があります。
邪魔をしない場合でも乳歯を押し出す時期になると、膿が溜まって化膿してしまい、排膿するために抜歯が必要になります。
また、虫歯治療後に詰め物を広範囲でしている場合は、永久歯がおしてきても溶けることがないので、生え変わりの邪魔をしてしまうことがあります。この場合も、時期をみて抜歯したほうがよいことがあります。

乳歯から永久歯へ

上記に述べたように、虫歯や事故などの他に抜歯が必要になる時は、主に乳歯から永久歯への生え変わりの時期です。
個人差はありますが、乳歯は生後半年前後に、前歯から生え始めて3歳になるころに全部で20本の歯が生え揃います。
そして、多くの子供が612歳、小学校に在学している間に永久歯に生え変わります。
乳歯と同じように前歯から生え変わり、奥歯には左右上下に新しく2本ずつ生えて、28本に増えます。このあとに親知らずが生えてくると成人の歯は全部で32本となります。

■子供の歯の生え変わりに時期の注意点

子供の歯の生え変わりは個人差があり、乳歯が抜けて永久歯が生えてくる、というケースばかりではありません。
ここでは、生え変わる際に注意してほしい状態をご説明します。

乳歯よりも先に永久歯が生えてきた

乳歯が抜けきらない前に永久歯が生えてきた場合、乳歯を抜歯することがあります。乳歯がグラグラと揺れて抜けそうであればしばらく様子を見てもいいでしょう。

永久歯が生えてこない

永久歯が生えてくるスピードは個人差があるので、何ヶ月かは様子見でもよいでしょう。乳歯が抜けて半年以上経っても永久歯が生えてこない場合は、かかりつけの歯科医院でレントゲンなどを撮ってもらい、永久歯があるのかを確認しましょう。

■抜歯するか悩む場合

奥歯などは歯茎に対して生えてくる歯が大きいので、乳歯がうまく生え変わらなかった場合に横から生えてくることが多くあります。
しかし、乳歯がスムーズに生え変わると永久歯は移動してくるので、多くの場合は様子見となります。
 
全体的な生え変わるスピードは個人差が大きいですが、個人の口の中で半年以上の左右差が生まれている場合は、なにか問題があることがありレントゲンを撮ったほうがよいでしょう。
何かの障害があって生えてこられない場合や、歯茎が厚すぎたり、永久歯がない先天性欠如の場合があるので、原因に合わせて適切な処置をしましょう。
どの場合も、様子見をする期間は半年を目安とするとよいでしょう。

乳歯の抜歯について(まとめ)

子供の生え変わりの時期は口腔内の変化が激しく、心配なこともあるかもしれません。
スムーズに生え変わりをされているのか、永久歯は正しく生えてきているのか、など疑問に思うことがあったら、かかりつけの歯科医院に相談して、早めに適切な抜歯などをするように心掛けるとよいですね。

この記事を監修した歯科医
-この記事を監修した歯科医-

パークシティ歯科 院長 吉井 健介

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