「あのタレント、歯が綺麗ね~」
「私もあんな風に白い歯になりたい」
最近では、20代・30代の女性を中心に歯のホワイトニングに注目が集まっています。歯のホワイトニングと言えば歯医者さんで行う本格的な治療以外にも、市販のホワイトニンググッズを使って歯を白くする方法もあります。
でも、市販のホワイトニンググッズって本当に効果があるのでしょうか?気になるところです。
そこで今回は話題の「市販のホワイトニンググッズ」のメカニズムを徹底解説!実際に歯を白くする効果があるのかどうかを、わかりやすくご説明します!
市販のホワイトニンググッズには効果がある?ない?気になるメカニズムを徹底解説!目次
市販のホワイトニンググッズにはどんな物があるの?
じゃあ、どっちを選べばイイの?
市販のホワイトニンググッズには効果がある?ない?気になるメカニズムを徹底解説!まとめ
この記事を監修した歯科医
■市販のホワイトニンググッズにはどんな物があるの?
日本とアメリカ 代表的なホワイトニンググッズとは
現在、日本のドラッグストアや通販サイトなどで市販されているホワイトニンググッズには以下のようなアイテムがあります。
・ホワイトニング歯磨き粉
・ホワイトニングジェル
・ホワイトニング消しゴム
・ホワイトニング洗口液
・ホワイトニングライト
それに対して、日本よりもはるかに歯の美意識が高いアメリカでは、主なホワイトニンググッズとして、以下のアイテムがあります。
・歯に貼り付けるホワイトニングシール
・ホワイトニングジェル
・ホワイトニング歯磨き粉
次の項からは、日本、アメリカ、それぞれのホワイトニンググッズの特徴や実際に歯を白くする効果があるのかについて解説します。
日本のホワイトニンググッズには歯そのものを白くする成分は入っていません
各種アイテムの解説をする前に、結論から述べてしまいます。上記のように日本にはたくさんの“ホワイトニング”グッズと銘打たれた商品がありますが、日本のホワイトニンググッズには
は入っていません。
つまり、日本の市販のホワイトニンググッズでは歯を根本から白くすることは不可能です。では、どのようにして歯を白くするのかと言いますと、日本のホワイトニンググッズは程度の差は多少あれど、ほぼすべての製品が以下のような働きを使って歯を白くする仕組みとなっています。
・ポリリン酸ナトリウムやリンゴ酸、パパイヤ酵素などの成分を使い、歯の表面の汚れを浮き上がらせて落としやすくし、歯を白くする
・研磨剤の力で歯の表面の汚れを削り落として歯を白くする
これに対して、アメリカのホワイトニンググッズには日本では一般販売(誰でも自由に買える)することが禁止されている過酸化水素や過酸化尿素がふつうに配合されています。このため、アメリカのホワイトニンググッズは日本と異なり、
があります。この点が日本とアメリカのホワイトニンググッズの大きな違いです。なお、日本のホワイトニングライトについても基本はどの製品も光の力で汚れを浮き上がらせて落としやすくする、というメカニズムのため、やはり歯そのものを白くする作用はもっていません。
もう一度おさらいします。
[日本のホワイトニンググッズのメカニズム]
▲歯の汚れを浮き上がらせたり研磨剤の力で汚れを落として歯を白くする(汚れ落としのみ)
[アメリカのホワイトニンググッズのメカニズム]
◎過酸化水素や過酸化尿素など、薬剤の力で歯そのものを白くする
■じゃあ、どっちを選べばイイの?
どれだけ歯を白くしたいかや、歯の汚れの程度によって異なります
上記の仕組みを理解した上で、「じゃあ、どっちの国のホワイトニンググッズを選べばイイの?」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
答えは、「どれだけ歯を白くしたいか」または「歯がどれくらい汚れているのか」によってその方に適しているホワイトニンググッズが異なります。
たとえば、
・それほど歯は汚れていない
・強い成分の薬剤が入った製品を使うのはちょっと気がひける
という方は、日本の汚れ落としがメインのホワイトニンググッズをおすすめします。それに対し、
・歯がけっこう汚れている
・歯そのものを白くしたい
という方は、過酸化水素や過酸化尿素が配合されているアメリカのホワイトニンググッズが目的に合っています。
市販のホワイトニンググッズには効果がある?ない?気になるメカニズムを徹底解説!(まとめ)
日本とアメリカ、市販のホワイトニンググッズの効果の違いについてご紹介しました。
できるだけ費用をかけずに歯を白くしたい方や、それほど歯が汚れていない方は日本のホワイトニンググッズでも歯を白くできる可能性があります。ただし、歯の汚れがひどい方や歯そのものを白くしたい方は成分の強いアメリカのホワイトニンググッズが適しています。
今回ご紹介したアイテムは、当サイトが使用上の責任を負う物ではありません。使用はすべて自己責任になります。特に強い成分の薬剤が入ったアメリカの市販のホワイトニンググッズを使う際は注意が必要です。もし、市販のホワイトニンググッズに不安がある場合は、歯科医院でホワイトニング治療をお受けになることをおすすめします。